田七人参は指定頭数を、姿品で仕入れる
田七人参は漢方原料のなかでも、取り引きの難しい素材です。
そのため田七人参の状態がわからない粉末での仕入れではなく、姿品での仕入れが求められます。
経験と現地との信頼関係はいうまでもなく、
漢方卸の責任、姿品仕入れの重要性をご紹介いたします。
田七人参は産地である雲南省の干ばつと、
中国国内の生薬需要拡大に伴う(投機目的も含め)価格高騰により、田七人参そのものが品薄になっています。
特に干ばつは田七人参の成長に影響を及ぼし、頭数を規格できる良品は非常に少なくなっています。
このようななか苗をゴムでしばり、苗の根っこが癒着することで頭数を大きくみせたり、
稀なケースですが、接着剤や糸で固めたりするような生産者や仲介業者も確認されています。
また混ぜものの入った田七人参の粉末品も少なからず流通していますので、
漢方卸ゑびやは姿品のまま仕入れ、粉末加工することで、
確かな品質の田七人参をご提供できると考えています。
第二のレアアースとも言われる漢方素材、
なかでも田七人参はその品薄以上に、品質への慎重さが求められる品目です。
取り引きには慎重さが求められる田七人参ですが、
一般的に田七人参の原料は、粉末の状態で輸入されています。
粉末と姿品では、粉末の方が格段に安価なためです。
しかし粉末では、粉砕前の田七人参の頭数は確認できず、混ぜ物が入っていてもわかりません。
外観、匂い、形、そして頭数を確認するため、根と花ともに、
漢方卸ゑびやは、指定頭数25〜40頭を粉末ではなく姿のまま仕入れています。
粉末の状態で輸入される田七人参は現在、
200頭~80頭の極小サイズが一般的になりつつあります。
200頭~80頭ほどの田七ですと大きさは大豆ほどの2年根、成長途上のためサポニン量も十分ではありません。
成熟した田七人参は3~5年根(25~40頭)に育てる必要がありますが、
以前では考えられないサイズの田七人参が流通しています。
従来弊社はある程度の頭数(大きさ)では、頭数とサポニン量に関係ないと案内してきましたが、
あまりに小さいサイズの田七人参では話は変わります。
粉末の輸入では、どのような田七人参が使用されているかわかりません。
私どもにとって姿品のまま仕入れることは、田七人参の品質を確かめる絶対条件です。
田七人参は中国では人気の高い生薬(医薬品)です。
規格をクリアした品質の田七人参は中国国内で消費されてしまします。
しかし日本では田七人参は医薬品ではなく食品区分に分類されています。
そのため大豆程の大きさしかなく、頭数を規格できないような田七人参の流通に規制はございません。
錠剤や粉末にしてしまえば、有機JAS認定品であってもどのような田七人参なのかわからない、
原料卸として品質の最終確認は、自社で行いたいと考えています。
田七人参 珠田七(有機JAS)の卸通販 1ケ月分 2,532円