砂漠人参(カンカニクジュヨウ)の効果・効能
砂漠人参(カンカ)は、正式名をカンカニクジョヨウといい、
ハマウツボ科のニクジュヨウ属です。
紅柳(タマリクス)の根に寄生する、シルクロード南路のタクラマカン砂漠固有の植物で、
中国では管花地精、「地精」とは人参を意味し通称、砂漠人参と呼ばれています。
古くからウイグル族の長寿の源として食されてきました。
砂漠人参(カンカニクジュヨウ)の注目成分は、エキナコシド、アクテオシド、カンカノシドです。
生薬として用いられるニクジュヨウとは同属ですが、砂漠人参(カンカニクジュヨウ)の方が、
有用成分であるエキナコシド、アクテオシドを倍以上、さらに特有成分カンカノシドを含んでいます。
なかでも有用成分エキナコシドは植物中、最大含有量を誇ります。
砂漠人参(カンカニクジュヨウ)が注目される理由の一つに、
エキナコシド、アクテオシド、カンカノシドなど複数もの強い抗酸化成分を含んでいる点です。
老化現象の要因は活性酸素により、細胞が傷つけられることにあるとされていますが、
砂漠人参(カンカニクジュヨウ)に含まれるこれら3種類の抗酸化成分の相乗作用により、
血中や細胞内の活性酸素を除去する、大変高い効果が認められています。
また植物中最大含有とされるエキナコシドは抗ウイルスなどの免疫作用、
アクテオシドには、赤ワインのポリフェノールの15倍と言われる抗酸化力と血糖値抑制、
砂漠人参の特有成分カンカノシドには、血管拡張作用があり、高血圧症へ有効とされるとともに、
血圧を上昇させることなく、精力減退への滋養強壮効果があるとされています。
中国では、医薬品としてアルツハイマーの治療に用いられ、
日本では平成16年の厚生労働省の食薬区分の改正により、カンカニクジュヨウは食品として区分されています。
同じ寄生植物でハマウツボ科ニクジュヨウに属す、漢方調剤用のニクジュヨウは、
腎を補う、精を益す、腸をなめらかにする、と中薬大辞典に効能が記され、
頻尿・残尿、不妊、血崩(女性の生理不順)および腰膝冷痛を治すと記述されています。