黒蟻(擬黒多刺蟻)の効果・効能

虫薬の代表格、黒蟻|強壮だけではない、診療科目「蟻科」 その働きと組み合わせ

黒蟻の効果効能

虫薬の代表格として蟻は、中国では最も古歴を持つものとされ、
東漢時代には蟻の粉末を蜂蜜で丸く固めた「金剛薬」が、
不老長寿に重宝されたといいます。
中国医療では診療項目「蟻科」があり、蟻のみで様々な処方が行われています。
蟻は細菌や病原菌に感染することなく、昆虫の中では最も長生きをします。

含まれる成分について

蟻の注目成分は、蟻の力の源とされるエクジソンや、蟻のフェロモンである特有の有機酸です。
他にも亜鉛やセレン、クロムなど天然のミネラル、
アルギニンなどのアミノ酸が豊富な理想的なアルカリ食品です。

滋養強壮だけではない、蟻フェロモン

蟻の集団行動を支える通信手段が蟻フェロモンです。
蟻フェロモンは人体にとってホルモンや免疫物質に似た働きをし、これらのバランスの乱れが
一因となる更年期の不定愁訴、中高年以降の関節や腰の痛みに有効とされています。
特にリウマチへの作用には民間療法でも定評があり、
25万人のリウマチ患者を対象にした中国の臨床試験では、蟻の有効率は87%という高い結果が出ています。
さらに蟻フェロモンには強い抗炎症や鎮痛作用もあることから、
節々の痛みには特に有効と考えられています。
そして蟻は、古くから滋養強壮に用いられてきました。
自重の数百倍もの物を運ぶ蟻のエネルギー源とされるエクジソン(昆虫ホルモンの一種)は、
性機能回復や筋肉増強・血糖調整・動脈硬化予防・不整脈予防の作用があると言われ、
蟻に含まれる豊富な亜鉛やセレンなどの天然ミネラルは、各臓器の機能を高めるとされています。
ミネラルは人工的に精製されたものより、自然界で生物濃縮されたもの方が、
吸収性や安全性において優良と考えられています。

近年、中国では蟻の研究が進み、
睾丸、卵巣、子宮の重量と精子数を増加させる効果がラット実験により確認されました。
神経と内分泌系の機能を高める蟻は、免疫機能やホルモンバランスの調整、
性機能強化、老化防止に有用とされています。
中国医療では診療科目「蟻科」があり、蟻のみで関節や腰の痛み、更年期の不定愁訴の他、
特に男女の不妊症や勃起不全にも用いられています。

提案したい組み合わせ

中高年以降の滋養強壮には、
冬虫夏草高麗人参砂漠人参(カンカ)との組み合わせもご提案したいと思います。
体を強くする滋養強壮だけでなく、実年世代のキビキビとしたスムーズな動きにもお役立てください。
ママパパになりたいご夫婦にもお役立ていただきたい素材です。

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